ペットの食事と仕事 豆知識

ペットフードへの『トッピング』、正しい方法を知ろう

最近は、パートナー(愛犬愛猫)の健康や美味しさを意識し、ドライフードにトッピングをしているオーナー(飼い主)が多いですね。

ただ、トッピングは、与え方によっては逆に健康を損ねる場合もあります。
今回はトッピングする場合の基本的な考え方についてお伝えします。


トッピングをする目的を考えましょう

トッピングによる効果はいくつかあります。どの効果を期待するのかによって、何をトッピングしたらよいかが変わってきます。

◆嗜好性を上げる
食が細いパートナーの場合、好きな食材をトッピングすることで嗜好性が上がります。

◆栄養素をプラスする
総合栄養食であるドライフードであっても、季節やパートナーの体調・体質によって不足する栄養素が出てきます。体調をみながらトッピングでその栄養素を補います。

◆食の楽しみ
ひと手間を加えることで、与えるオーナー、食べるパートナーの楽しみが広がります。

 

トッピングする際の注意点

◆カロリーオーバー
タンパク質、脂質、炭水化物を含む食材をトッピングすると、栄養素がプラスされると同時に、カロリーもプラスになります。その状態が続くと、結果として【肥満】につながる危険性があります。

◆栄養バランスを崩す
ドライフードは犬や猫が必要とする基本的な栄養素が1食分に充分詰まっているものが多いため、過剰にトッピングすることで、その栄養バランスを崩すことがあります。例えばビタミンAやビタミンD、ミネラルなどは過剰摂取の注意が必要な栄養素です。

◆病気やアレルギーがある場合
獣医師から食事の制限を伝えられているパートナーでも、トッピングは絶対ダメというわけではありません。ただ、内容によっては治療の妨げになる場合があるため注意が必要です。

 

おすすめのトッピングの方法と食材

・トッピングで摂取するエネルギーは、1日の必要エネルギーの10~15%程度にします。
・カロリーの低い野菜などは、重量ベースで10~15%程度にします。
・食事制限が必要な疾患やアレルギーがある場合は、必ず獣医師に「どんなもの」を「どれくらい」トッピングしていいのかを確認してから行います。

ドライフードのトッピングにおすすめのもの

トッピング

 

適切な方法で、美味しく健康的なトッピング生活を送りましょう。

 


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