ペットの食事と仕事 豆知識

ペットのお仕事をしている方なら、飼い主さまから「最近フードを食べなくて」「食ムラがひどい」といったご相談はよく受けるのではないでしょうか。
そんな時、「嗜好性の高いフードの試供品をお渡しする」「美味しいトッピングを勧める」といった対応で終わっていませんか?
もちろんそれも一つの手ですが、一袋食べ終わる前にまた食べなくなってしまい、それ以上のアドバイスができず困ってしまうケースも少なくありません。
実は、犬や猫が「食べない」背景には、単なる好き嫌いではないさまざまな理由が隠れています。今回は、ペットの食の専門家として、飼い主さんの悩みに寄り添い、もう一歩踏み込んだアドバイスをするためのヒントをご紹介します。
1. 「食べない」のか、「食べられない」のかを見極める
飼い主さまは、自分が選んだフードを食べない愛犬や愛猫を見て、「わがままだから」「おいしいものしか食べないから」と思いがちです。しかし、動物からすれば「食べたいけど食べられない」状態である可能性もあります。
食事は「食べる、消化、吸収、代謝、排泄」という一連のメカニズムであり、このどこかに異常があると「食べられない」状態(食欲不振)になります。
逆に、その要因がない場合は「食べられない」ではなく「食べない」(食ムラ。食べられるけど食べない)に該当します。
まずは、単なる「食ムラ」なのか、病気が隠れているかもしれない「食欲不振」なのかを見極める視点を持つことが重要です。体重が減っていないか、食べたそうにするのに吐き出したりしないかなど、動物病院の受診が必要なサインを見逃さないことが、プロとしてのアドバイスの第一歩となります。
2. 飼い主さまの行動が「食ムラ」を作っている?

病気ではなく、元気なのに食べたり食べなかったりする「食ムラ」の場合、実は飼い主さまの行動が原因になっていることが多々あります。
愛犬・愛猫が主食を食べないと不安になり、つい好む食べ物(おやつなど)を与えてしまっている場合があります。 すると、犬や猫は「主食を食べなければ、もっと美味しいものがもらえる」と学習してしまいます。
この悪循環を断ち切るには、「主食を食べた場合にのみ、好きなものを少しだけ与える」方法に変え、食べない時は食器を下げて正しい空腹感を促すことが大切です。しかし、飼い主さまに「おやつを減らしてください」とただ伝えるだけでは、なかなか納得してもらえないこともありますよね。
3. 根本的な解決には、個体差に応じたアプローチが必要
食ムラの原因は、おやつの与えすぎだけでなく、「1日の給与量が多すぎて慢性的に胃腸の負担になっているケース」や「フードの粒の大きさや硬さ」「生活環境のストレス」など、一頭一頭異なります。
根本的な解決に導くためには、「そもそもその子が1日に必要なエネルギー量(DER)は適正か?」「消化器官の負担になっていないか?」といった、栄養学や体の仕組みに基づく客観的な視点からのアプローチが必要です。
いかがでしたか?
ペットフーディスト養成講座では、犬猫の基礎栄養学をはじめ、消化吸収の仕組み、ライフステージや病気に合わせた食事管理、さらには薬膳に至るまで、ペットの食に関する専門知識を体系的に学ぶことができます。
飼い主さまからの多様なご相談に、自信を持って根拠のあるアドバイスができるようになりたい、プロとしてスキルアップしたいとお考えの方は、ぜひご活用下さい。
【ペットフーディスト養成講座】
公式SNS お友だち&フォロー募集


