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2021年06月04日(金)

学生さんへ

知らないと困る ペットフード給与量の求め方②

学生の皆さん、こんにちは。ペットフーディスト養成講座、事務局の日笠です。

本コーナーでは、ペット業界を目指す学生さんに特化した情報をお届けします。

 

1日に与えるペットフードの適量とは?

ペットフードを取り扱っているお店や病院に就職すると、飼い主さんによく聞かれる質問ベスト5に入るほど
「うちの子にはどれぐらいのペットフードを与えたら良いですか?」と聞かれます。

「うちの子は少食だから、今の量で栄養が足りてるか心配」
「今まで食べていたフードより推奨量が多いけど、こんなに必要?」
「いつもお腹を空かせているように見えるけど、フードの量が少ないのかな?」

色んなタイプのパートナー(愛犬・愛猫)と、色んなタイプのオーナー(飼い主)がいらっしゃるので、ペットフードの給与量に関する不安や悩みも様々です。


では、お勧めの給与量を聞かれたら、どのように答えれば良いのでしょう?
方法は大きく分けて2通りあります。今回は計算方法について紹介します。

>>ペットフードのラベルやメーカーサイトに掲載されている給与量を参考にする場合はこちら

 

②ペットフードの給与量を計算する

ほとんどのペットフードには代謝(可能)エネルギー(Metabolizableenergy:ME) が表記されています。

1日に必要なエネルギー要求量(DER)が分かれば、以下の公式を使って1日あたりに必要なペットフードの給与量を計算することができます。

【やってみよう!】

では、1日に必要なエネルギー要求量(DER)=280kcalの犬が、代謝エネルギー(ME)=277kcal/100gのペットフードを食べる場合の給与量を計算してみましょう。

【式】

280 ÷ 277 × 100 ≒ 101g(この場合は100gが一日の目安量ですとお答えすると良いですね)

 

ただし、この場合も「該当のペットフードのみ食べている」場合の目安量です。

1日に必要なエネルギー要求量(DER)を使う時点で、運動量や体系などはある程度考慮されていますが、あくまで計算上の数字であることは忘れてはいけません。導き出された量を忠実に守るだけではなく、ペットフード以外の食事(おやつやトッピング)を考慮するのはもちろん、パートナーである愛犬・愛猫の体調や消化の状態、季節や基礎代謝など、様々な要因が関連していることを念頭に、日々観察しながら食事量は調整していくことをしっかりお伝えしましょう。

 

1 日当たりのエネルギー要求量(DER)の簡易計算方法

DER = 安静時エネルギー要求量(RER)×係数  の式に当てはめて計算することができます。

※RERを簡単な計算方法で算出する場合

 = 体重(kg)×30+70


※係数
1頭1頭の活動量にあわせて調整する数字。犬の場合、係数は以下になります。

・避妊、去勢していない成犬:1.6
・避妊、去勢済みの成犬:1.4
・太り気味、活動量が少ない犬:1.2

 

【やってみよう!】

体重10kgで、5歳の成犬(去勢済、標準体型)が1 日に必要とするエネルギー要求量(DER)を計算してみましょう。

 

【式】

RER= 10kg × 30 + 70=370kcal

DER= 370kcal ×1.4 =518kcal

 

ペットフードを扱う人が知っておかないと損するペットフードや食事の知識が学べます

ペットフーディスト養成講座では、犬や猫に必要な基礎栄養学の知識はもちろん、ペットフードについても学べます。

ペットフードの歴史や法律はもちろん、パッケージやラベルの見方、フード選びのポイントや与え方、保管方法、トッピングなど、ペットフードを取り扱うお店、サロン、病院に就職する人であれば、必ず理解しておかないといけない内容が、テキストとウェブスクーリングでしっかり学べます。

充実のテキストを手に入れたら、おうち時間を活用して「犬猫の食の専門家 ペットフーディスト」を目指しませんか?

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