ペットの食事と仕事 豆知識

あるトリマーさんが、接客に関してこんな悩みを話してくれました。
「お客様から『今よりいいフードに替えたい。どれがいいですか』と聞かれたとき、うまく答えられない。自分が使った経験があるもので【このフードが良い】というのを知っていても、なぜいいのか理由を説明できない。」
1頭1頭、体質や嗜好は異なるため、「どの犬や猫にも良い(=その子に合う)フード」というものはありません。ですが、すべての犬や猫にとって共通する、いいフード選びのポイントとして「原材料の質が高いこと」があります。
原材料の質が良いものを選ぶことについて知識があれば、ペットフード選びのアドバイス力は確実に一歩前進します。
ということで、当ページで「原材料の質とは何か」「原材料の質が高いとどんなメリットがあるのか」をご紹介します。
原材料の「質」が高いと、こんなメリットがある
ペットフードの原材料の質が高いメリットとして、多くの人がイメージするのは
・健康被害のリスクを小さくできる(=安全性が高い)
ということですね。
実は、メリットはほかにもあります。
・消化吸収率が高い(=栄養素をしっかり体に取り込めて、健康に役立てられる)
・食材の調達過程で、環境や社会に与える悪影響が少ない(=地球環境や、食材となる生物のQOL等に配慮がある)
原材料の質をはかる物差しの例
次に、原材料の質が高いのかどうかを見分ける「物差し」について。
多くの方が思い浮かべるのは「オーガニックであること」や「遺伝子組み換えの有無」などかと思いますが、他にもたくさんあります。メリット別に分類した物差しの一例をご紹介します。
■「健康被害のリスク」を左右する要素や、その度合いを測る物差し例
・飼育・栽培プロセスの観点…抗生剤・成長ホルモン剤不使用 / 非遺伝子組み換え/ 無農薬・オーガニック
・製造・流通の観点… ヒューマングレード(食品工場と同等の管理)/ 原産国と製造国の透明性/包材や保管環境
・化学物質の管理の観点…合成着色料・有害な保存料などの有無 / 重金属(水銀等)の検査(主に魚介類) など
■「消化吸収率」を左右する要素や、その度合いを測る物差し例
・原材料時点の加工度合いの観点…生肉か乾燥肉かミートミールか / 副産物の有無
・アミノ酸バランスの観点…食材のアミノ酸スコア / 生物価 など
■「食材の調達過程で、環境や社会に与える悪影響」を左右する要素や、その度合いを測る物差し例
・アニマルウェルフェアの観点… 放牧(グラスフェッド) / ケージフリー / 飼育環境への配慮
・サステナビリティの観点… MSC認証(持続可能な漁業) / 環境負荷の低い飼育方法 など
一例ですが、上記にある「生物価」は、『食材別の、タンパク質が体内で利用される割合を示す指標』です。
タンパク質は犬や猫にとって最も重要な栄養素ですが、一般的に動物性タンパク質の食材は植物性タンパク質よりも「生物価」が高い、つまり体内で栄養として利用される割合が高いため健康維持への貢献度が高いとされています。つまり、ペットフードに「生物価の高い原材料が使われているか」が、良いフード選びのポイントの1つになるのです。
知識を体系立てることで、アドバイス力が高まる
「知識があるのにアドバイスができない…」という場合、その原因は「人への説明用に情報を整理できていない・体系立てられていない」「持っている知識が正しいかどうか不安」だからかもしれません。知識や経験を仕事で役立てるために、ペットフーディスト養成講座でおぎなっていきませんか。
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