ペットの食事と仕事 豆知識

犬薬膳レシピ『春野菜ちらし』

春野菜ちらし

 

体質や季節に合わせる「薬膳」で、1ランク上の食事の提案に

近頃「薬膳レストラン」や「薬膳鍋」など、薬膳が身近な存在になってきていますね。

「薬膳」は、中国伝統医学の理論に基づく食事。健康維持や病気予防を目的として、動物の体調や季節に合った食材を選んで調理します。最近では体質改善や季節の変わり目の不調などに、薬膳の利点を取り入れる考え方が普及してきています。

 

犬の食事でも、「栄養学」や「手作り食」に薬膳の考え方をプラスすることで、より質の高い食事に。当講座では、「犬のための薬膳」の実践に必要な「薬膳のルール」と「犬の体質を見極める方法」を基礎からしっかり学べます。

 

 

薬膳レシピづくりの手順

1.体質に合った食材を選ぶ

講座テキストにある体質チェックシートを使って今日のパートナー(愛犬)の体質チェックを行い、食材事典などを参考に、その体質に合った食材を選びます。

2.栄養バランスを考え、量を決める

講座テキストの「手作り食」の作り方を基本としつつ、薬膳用の食材を使った場合の栄養バランスを考え、量を決めます。

3.調理法を決める

調理法により食材の持つ性質は違ってきますが、あまり難しく考えず、基本的には加熱して与えてください。講座テキストにはさまざまなレシピ案を掲載しているので、ヒントにしていただけます。

 

 

作ってみよう!「犬薬膳 春野菜ちらし」

当講座のテキストに掲載している犬薬膳レシピをご紹介します。

 

【材料】

・鶏ササミ 110g
・白飯(炊いたもの) 80g
・キャベツ 15g
・アスパラガス 15g(1本)
・ニンジン 30g
・春菊 2g
・菜種油 小さじ1
・黒酢 小さじ1

【作り方】

1. 鶏ササミを、かぶるくらいの熱湯で火が通るまで茹で、細かく切る(茹で汁のアクを除いておく)
2. キャベツ、アスパラガスは1の茹で汁でサッと茹で、食べやすい大きさに切る
3. ニンジンは細切りにしてから2の茹で汁で茹で、細かく刻む
4. 春菊は水でよく洗い、3の茹で汁でサッと茹で、水気を絞って刻み、数滴の菜種油をまぶしておく
5. 1と2と3を黒酢で和える
6. 温かい白飯に残りの菜種油を混ぜ、5を混ぜる
7. 器に盛り、春菊をのせて、できあがり

 

【食材解説】

■鶏ササミ
冷えた体を温め、肝の機能低下による嘔吐やゲップを抑える効能があります

■白飯(うるち米)
気を補い、お腹に優しい食材です

■キャベツ
緑色食材で肝に帰経があり、健胃の効能があります

■アスパラガス
緑色食材で肝に帰経があり、春が旬です

■ニンジン
肝に帰経があり、春が旬です

■春菊
肝に帰経がある緑色食材で、理気作用で滞りがちな気を改善します

■菜種油
肝に帰経があり、解毒作用など、肝の機能を助けます

■黒酢
酸味で肝に帰経があり、解毒作用など、肝の機能を助けます


 

ペットフーディスト養成講座では、「犬のための薬膳」の実践に必要な「薬膳のルール」と「犬の体質を見極める方法」を基礎からしっかり学べます。

季節ごとのよくある不調と、それに対応する食材選び方が添えられたレシピは、食材と調理法を変えるだけでアレンジが可能。レシピを自作することで、食材ごとの効能をふまえて作るスキルが身に付きます。

詳しくはこちら

 

 

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