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2021年04月22日(木)

豆知識

犬の手作り食 ワンポイントレッスン【1】脂質・オイル

オリーブオイル

犬の手作り食についての質問をいただく際、その多くは

「お肉か魚、どちらがよいか?」
「野菜を与えるときの注意点は?」
「手作り食で不足しやすいミネラルを、どう補うのか?」

など、『タンパク質』『ビタミン』『ミネラル』に関するものが多い、という印象があります。


いっぽう、5大栄養素の残り2つ『脂質』『炭水化物』の摂取は、どう考えたらよいのでしょうか?

細かく考えすぎる必要はないのですが、こちらもしっかり知識を持ってのぞみたいですよね。
そのヒントを、ペットフーディストのテキストから一部、ご紹介します。


手作り食で摂る脂質について

脂質で重要なのが、必須脂肪酸。犬にとって欠かせないのは以下で、食事から摂る必要があります。

・n-6(オメガシックス)系脂肪酸の『リノール酸』
・n-3(オメガスリー)系脂肪酸の『α-リノレン酸』『EPA』『DHA』

手作り食では、どんな食材からとるの?

豚肉

食事に手軽に加えられるさまざまなオイルが市販されているので、脂質=オイルで摂るというイメージが大きいかもしれませんが、食材の一部に含まれる脂質も大切です。

 

リノール酸を多く含む食材:鶏肉、豚肉、紅花油、コーン油、大豆油など


α-リノレン酸を多く含む食材:羊肉(ラムやマトン)、くるみ、牧草を食べて育てられた家畜の肉、荏胡麻油、亜麻仁油、シソ油、アブラナ油など。

EPAやDHAを多く含む食材:魚

 

手作り食では、量をどう考える?

脂質は、食事全体の10%くらいの量が理想です。カロリーが高い栄養素であり、肉や魚にはそもそも脂質が含まれていることが多いため、さらに植物油を足して摂りすぎないように気をつけましょう。

また、n-3系脂肪酸を摂らなければ、という話をよく聞くと思いますが、n-6系脂肪酸とのバランスが大切な脂質のため、こちらも摂りすぎに気をつける必要があります。

その他の注意点

◆お肉で摂る場合:
そのお肉に脂肪がどのくらい含まれているか確認して選びましょう。たとえば赤身が90%、脂肪が10%の肉なら、十分な量を摂取することができます。なお、脂肪の割合が多い肉は、少ない肉に比べてビタミンやミネラルの含有量が少ない、という点も知っておきましょう。

◆食材の産地や飼育環境も確認しよう:
1つの食材に、複数の脂肪酸が含まれますが、その組成や量は、同じ食材であっても、産地や飼育環境の違いで顕著に差が出ます。たとえば、魚なら「養殖か天然か」、畜肉なら「放牧か畜舎飼いか」、家禽や卵なら「ケージ飼いか平飼いか」などの違いがその差を生みます。

◆酸化防止機能のある食材と組み合わせよう:
n-3系脂肪酸は酸化しやすいため、特に魚油などには、柑橘系の果汁やかぼちゃ、キウイ・マンゴーなどのビタミンCやビタミンEが豊富な酸化防止機能のある食材と組み合わせるのがおすすめです。

◆保存に気をつけよう:
亜麻仁油やえごま油は、保存する場合も酸化に注意が必要です。熱と光に弱いため、遮光性の瓶に入ったものを選び、冷蔵庫で保存し使わない分は冷凍するなどして、保管してください。また、加熱調理には使わず、食べる直前に食事にかけましょう。


次回は、「手作り食ワンポイントレッスン2 ~炭水化物~』をご紹介します。

 


ペットフーディスト養成講座では、犬の手作り食について、犬の食性をふまえた「食材の選び方」「レシピの組み立て方」「調理方法」などについて基礎から詳しく学べます。

 

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