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2020年07月16日(木)

豆知識

犬や猫にとっての「肥満」と「ダイエット」とは

犬 マテ

ちょっと前、人では「コロナ太り」が話題でしたね。痩せるのにはすごく時間がかかるのに、太ることは、いとも簡単です。

人と同様に、犬や猫にも「肥満」は大きな問題で、見た目以上に健康に悪影響を及ぼします。
肥満とは何かを理解し、どうやって減量(ダイエット)していくのがよいかを考えてみましょう。


肥満とは?

体重を構成するのは、骨、内臓、筋肉、脂肪などです。このうち、骨、内臓や筋肉を「除脂肪体重」と呼び、除脂肪体重は、体脂肪量に比べると、ほとんど変化しません。一方で、健康な動物の体脂肪は、増えたり減ったりし、増えた状態が「肥満」です。

肥満が引き起こすリスク

肥満は、以下のようにさまざまな面で、犬や猫の生活の質を低下させます。

・さまざまな病気の引き金となる
・病気を悪化させる要因となる
・麻酔や投薬によるリスクを増加させる
・寿命が短くなる

など

肥満の原因

肥満は、「消費エネルギー」よりも「摂取エネルギーが多い」ことが原因で、余剰エネルギーが、皮下脂肪として蓄積されるために起こります。また、その原因を作っているのはオーナー(飼い主)であることが多いです。

<オーナーが作る肥満の原因>
・食事の量が過剰
・おやつの与え過ぎ
・運動量が少ない
など

 

ですので、肥満は食事や生活の見直しで改善することがほとんどです。

ただし、「異常な食欲」がみられたり、今までと同じエネルギー量しか摂取していないのに体重増加が見られるという場合には、内分泌・代謝などの病気が隠れていることがあるため、動物病院での受診が必要です。


ダイエットするために

犬散歩

まずは、肥満にならないよう、予防することが何より大切です。
定期的に体重や見た目でのチェックを行い、適切な食事を与え、適切に運動させましょう。

残念ながらすでに肥満となってしまっている場合は、「ダイエット」をする必要があります。

ダイエットのポイントはシンプルに、この2点です。

・適切な食事管理
・適切な運動


ただし、パートナー(愛犬愛猫)の状態によっては、急に運動をすることで、関節や循環器に負担をかける可能性もあるため、まずは食事管理を行い、状況をみながら、活動量を増やすようにしましょう。

 

ダイエットに必要な食事管理のポイント

【1】摂取エネルギーの制限
ライフスタイルや生活環境など考慮し、そのパートナーに必要な摂取エネルギーを算出します。それにあわせて、一日の食事の給与量を見直します。
おやつを与える場合は、全体のエネルギーの10%以内におさまるようにします。


【2】必要栄養素の確保
減量をすると、栄養バランスを崩したり、必要な栄養素まで減らしてしまったりする場合があります。
そうならないためには、脂肪を減らしつつ、「除脂肪体重」を維持できるように、基礎代謝を上げる栄養素を確保します。
その他、脂肪代謝のサポートや、空腹感のサポートに役立つ食材を与えることで、効果的にダイエットしていきます。

これらをふまえ、リバウンドや栄養不良のリスクを生まないよう、ダイエット計画を立て、実行することが大切です。


ダイエット計画を立てる

目標やスケジュールなどがない、やみくもなダイエットは禁物。パートナーの状態やオーナーの意向をふまえ、「計画を立てて」行うことが大切です。

一般的な目安としては、「1週間につき、現在の体重の1-2%にあたる減量を行う」ことを目指し、エネルギー計算をしていきます。

ダイエットに最も大切なこと

犬や猫のダイエットに最も大切なのは、「オーナーの協力」です。
オーナーの気持ちに寄り添い、しっかりカウンセリングして意向を確認した上で、一緒にダイエットに挑戦し、目標体重を目指しましょう。

 



ペットフーディスト養成講座では、犬と猫の肥満をはじめ、さまざまな疾患に対する食事管理を詳しく学べます。

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