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2020年02月04日(火)

豆知識

遺伝子組み換え作物ってどうなの?知識を持ってペットフード選び

ペットフード選びでもっとも大切なポイントの1つは「安全性の確認」です。
毎日同じものを与え続ける場合もあるからこそ、そのポイントは外せません。

その点でよく取り沙汰される「遺伝子組み換え作物」については、漠然とした不安をお持ちの方も多いと思います。
これについて、正しく知識を持っておきたいところです。


遺伝子組み換え作物って?

作物の品種改良方法のうち、昔から行われてきた「交配」とは異なる「遺伝子組換え技術」を使って作られた作物です。

 

<遺伝子組換え技術>

【1】ある生物から特定のタンパク質に対応する遺伝子を取り出す
 ↓
【2】改良しようとする生き物の細胞の中に遺伝子を組み込む
 ↓
【3】細胞がタンパク質を合成するようになり、新たな特徴を持つ

 

作物だけでなく、理論的にはあらゆる生き物(動物・菌類・植物・古細菌・細菌など)の間で遺伝子を組み換えることができるとされています。

 

作物に対する遺伝子組み換えは、こんなメリットを持つ品種をスピーディに生み出せることから活用されています。

  • 除草剤をあびても枯れない
  • 害虫や病害に強い
  • 環境が良くない場所(乾燥・寒冷など)でも育つ

 

これまで、日本で安全性審査を経た遺伝子組み換え作物は、とうもろこし、大豆、じゃがいも、なたねなどの食品290種と、添加物17品目です。(平成26年4月1日現在)

特にトウモロコシ・大豆・なたねは日本での自給率が非常に低く、基本、輸入に頼っていますが、そのうち9割程度が遺伝仕組み換え作物という状況です。

 

みんなが感じる、遺伝子組み換え作物の懸念点って?

遺伝子組み換え作物に対しては「安全とは言い切れない不安」を持つ人が多いことによって、賛否両論を巻き起こしています。その主な不安ポイントは以下3点です。

 

1)長期摂取による健康への懸念点

日本では、遺伝子組み換え作物に対して「安全性評価基準」がもうけられており、さまざまな角度から安全性を確認しクリアしたものが流通しています。ただし、長期摂取した場合に健康に害があるのかないのか、という疑問に答えられる明確なデータはありません。また、犬や猫にとってはどの程度影響あるのかも、データはありません。ただしこれは、遺伝子組み換えではない通常の食品も、同じことがいえます。


2)残留農薬の懸念

間接的な害が懸念されているのは、「除草剤に強い遺伝子組み換え作物」の残留農薬を摂取してしまうという不安です。
なお、日本では、全ての農薬、飼料添加物、動物用医薬品について、残留基準を規定し、基準値を超えるものは市場に出回らないように規制されています。
またペットフードにおいても、一部の農薬について残留基準が規定されていますが、全ての農薬ではないことや海外からの輸入フードが多いことからも不安視している方が多い原因になっています。


3)環境に影響を与える懸念

「遺伝子組み換え作物が環境を破壊する」ということも、よく聞かれる不安点です。例えば、除草剤への耐性が強い遺伝子を組み込んだ作物の花粉が飛散して、近隣の雑草や作物が意図せず遺伝子組み換え作物となってしまう可能性があったり、特定の害虫に対し耐性のある遺伝子組み換え作物が原因で、さらに強い害虫を出現させる可能性が指摘されています。


遺伝子組み換え食品の表示義務はどうなってる?

日本では、人向けの食品においては農産物8種(とうもろこし、大豆、じゃがいも、なたね、アルファルファ、てんさい、綿実、パパイヤ)と、それを含む加工食品33種において、「遺伝子組み換え食品」を使用している場合は表示が義務付けられています。

ただし、大豆の加工品である醤油、大豆油、またトウモロコシの加工品である水飴、異性化液糖、デキストリン、コーン油、なたねの加工品である菜種油などは、遺伝子組み換え作物が原料であっても表示義務がありません。
また家畜の飼料や、ペットフードの原材料欄にも遺伝子組み換え作物の表示義務はありません。

▽参考:消費者庁『遺伝子組換え食品の表示義務』

 

いかがでしたか?

遺伝子組み換え食品については、「情報を正しく知って、自分の考えを持ち取捨選択する」べきポイントではないでしょうか。
その上で「やはりペットフードには遺伝子組み換え食品を使用していないものがいい」と思う場合は、そのポリシーを持つメーカーの商品を探しましょう。


<参考情報>
遺伝子組換え農作物に関する情報•農林水産省遺伝子組換え技術の情報サイト
•厚生労働省遺伝子組換え食品Q&A
•消費者庁食品表示に関する共通Q&A(第3集:遺伝子組み換え食品に関する表示について)


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