ペットの食事と仕事 豆知識

最近、手作りごはんに関心を持つ犬猫オーナーが増えていますね。
一方で、「手作りだと栄養バランスが不安」という方が多いように思います。家族を大切に思うからこそですが、9割が主食にペットフードを選ぶ日本では、手作りごはんはまだマイノリティという現状がそうさせているのかもしれません。
では、どんなアドバイスができれば手作りごはんに安心して挑戦していただけるのでしょうか。プロとして持っておきたい知識のヒントをご紹介します。
「総合栄養食」でも栄養バランスには幅がある
「総合栄養食」に該当するペットフードなら、「AAFCO」などの栄養基準をもとに作られているので栄養バランスが整っていて安心、と感じる方は多いですよね。ですが、例えばAAFCOでは、タンパク質なら「最小許容量」(=最低限の含有量)だけが設定されているため、商品によってタンパク質の含有量に大きな差があります。
以下は、実際に販売されている総合栄養食ペットフードの比較表です。
| ペットフードA | ペットフードB | |
|---|---|---|
| 代謝エネルギー | 465kcal/100g | 350kcal/100g |
| 100gあたりタンパク質% | 48% | 20% |
| 100kcalあたりタンパク質量g | 10.3g | 5.3g |
このように、総合栄養食であっても同一カロリーで摂取できる栄養素の量は様々です。
つまり、「ペットフードなら栄養バランスはフード任せでよい」というより、「ペットフードの場合、毎日同じ栄養バランスの食事を与えることができるが、その子に合っているかどうかは確認が必要」ということがいえるのです。
食事の要素は「5大栄養素」だけじゃない
食事を特徴づける要素は「5大栄養素のバランス」だけではありません。例えば「食材の品質」「5大栄養素以外の成分(フィトケミカルなど)」「水分」「カロリー」「加工法(調理法)」などがあります。
例えば【水分】は、体内で行われる重要な働き「代謝」に関わる成分。適切な水分摂取ができているかどうかは熱中症・結石のリスク有無だけでなく、健康全般を大きく左右します。代謝とは、食事からとった栄養素を体内で必要な材料に作り替えたり、エネルギーを取り出したり、不要なものを廃棄したりする工程です。栄養バランスの良い食事をとっていても、水分がうまく取れていないと代謝がままならなくなってしまいます。水分は、栄養バランスと同レベルで大切なんです。
また、【加工法】はたとえば消化のしやすさに関わっていたり、【食材の品質】はタンパク質の場合は体内でしっかり利用できるかどうかや長期的な健康被害のリスクに関わっています。【フィトケミカル】は抗酸化や解毒など、5大栄養素にはない多様な働きがあり、摂取することで長期的な健康への貢献が期待できます。
このように、与えようとしている食事の内容が栄養バランス以外ではどうなのかも正しく把握する必要があります。
大切なのは「食事と体調の関係をとらえる知識と観察力」
ペットフーディスト養成講座で学ぶ食事の重要ポイントの1つに「最適な栄養バランスやカロリーは1頭1頭で異なる」というものがあります。
例えば、とある調査によると「同様の環境で飼育された犬が理想体重を維持するのに必要なカロリーは1頭1頭異なっていて相当バラつきがある」ということが分かったそうです。カロリーだけではなく栄養バランスもしかりです。
では、どうすれば最適な栄養バランスやカロリーがわかるのかというと…「観察すること」です。
今与えている食事を記録し、体調、体重、うんち、元気度などをつぶさに記録・観察し問題がないかどうかを確認します。問題がなければ◎、唯一の正解が1つあるわけではないのです。
さらにここであるとよい知識が「栄養素の不足・過剰があると、体調にどんなトラブルが起こるのか」の知識。今起きている不調が食事によるものなのかどうかのあたりをつけることができるからです。
手作りごはんで迷いやすいポイントにアドバイスを
ここまでくると、「栄養バランスがその子にあっているかどうか」はペットフードか手作りごはんかに関わらず、等しくチェックする必要があることをわかっていただけたかと思います。
その上で、手作りごはんに挑戦したい方が不安に思うポイントは次の3つ。
「食材は何を選んだらいいか」
「食材の量はどうやって決めるのか」
「調理法はどうやってきめるのか」
これらについて、栄養学を元に正しい知識をもってアドバイスできると、安心して挑戦していただけるはずです!
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