修了生の声
物販に強いペットサロンが、資格でさらに強力に!
渡部 哲也さま【5期生】
現在のお仕事
福岡でドッグサロン pistachio(ピスタチオ)を経営しています。トリマーですが、ペットフーディストとして店頭販売のペットフードのご案内や、数年前からペット系専門学校でグルーミング・ペットビジネスの特別講師としても活動しています。
当店の強みは「物販」。実は14年前の開業当初から注力してきました。
物販に興味を持ったきっかけは、前職のペットサロン勤務時代にさかのぼります。
当時ドッグショーに出ていた私は、パートナー犬がご飯を食べないことに悩んでいました。
たまたま営業にきていた、とあるペットフードメーカーの営業マンから「愛犬に与えてみて、変化があったら教えて」とフードサンプルをもらったんです。さっそく与えてみたところ、うまく食べてくれ、その後筋肉量が増えたことにも気づきました。食べ物でこんなに変わるんだ、とペットフードへの興味が深くなり、その方に頼んでペットフードの知識をいちから教わりました。
フードに興味を持ったもう1つの理由は、以前から「トリマーが物販に弱いのはもったいない」と感じていたからです。
トリマーって、お客様とコミュニケーションが取れる上に、信頼関係も深い。なのに、なかなか商品の接客には至らない。毎月トリミングに来てくださる方がいるので、ついでに商品も買ってもらえたらいいのに…と思っていたんです。だから、開業したとき、最初から物販が強い店になろうと決めていました。
いろんなフードメーカーさんが営業に来るたびに質問してフードに関する知識を追加し、その知識を使ってすぐフードの接客を開始しました。忘れられないのは開業当初のお客様です。
アトピーの愛犬と暮らすその飼い主様は、東京から引っ越ししてきたばかり。犬は脱毛してしまっていました。自分なりに考えておすすめのフードをご案内したところ、「東京でいい病院に通っていてこれなので、治るわけがない」と言われてしまったんです。ですが、そのフードを使ってくれたようで、後日「フードを変えてから夜に体を掻かなくなった」と御礼に来てくださいました。当時は粗悪なフードが多かったということもありますが、さらにフードの奥深さを知りました。
現在、物販の接客は「犬を見て気になる点があればお伝えする」→「お悩みはないか伺う」→「お悩みに沿ってアドバイス、商品をお勧めする」という流れで行っています。スタッフには、大切なのは「信頼関係とお声がけ」であると伝えて、お店全体で物販を強化していけるようにしています。
ペットフーディスト資格取得のきっかけ
他店に物販強化の方法を教えるセミナー講師をしていた頃、「資格があればもっと物販がうまくいくんじゃないか」と思ったのがきっかけです。トリマーさんって、トリミング以外の資格を持っていない方が多いんですが、せっかくフードの勉強をしたなら、アピールできる資格があれば箔がつきますよね。
そんな時、ペットフーディストの資格があることを知ったんです。ペットフード選びやペットの食事についてアドバイスする仕事が職業として成り立つといいなと思い、受講を決めました。
資格取得後の変化
資格は使わないと意味がないので「資格を取得したらこうなる」という想定をして使ったところ、想定通りの変化が起きたのでメリットしかなかったです!その想定というのはこちらです。
・名刺に資格名を書いて、お客様に「こんな資格を取ったんですよ」と伝える
↓
・お客様が資格に興味を持ってくれた場合は、フードを買っていただける、その後雑貨類も買ってくださるようになる
↓
・「あの店にはペットフーディストという人がいるよ」と口コミが広がり、興味を持った人がフードを買いにきてくださる、その後トリミングも利用してくださるようになる
まずはペットフーディストという資格名とその中身をアピールするのがポイントです!知識を生かすのはもちろんですが、お客様が「こんな資格があるんだ」と認識することが大事だと思っています。
また、これまで独学で勉強してきましたが、講座ではさらに深いことが知れたこともメリットです。当店のスタッフにも取得してもらいましたが、それによって自信がついたというメリットもありました。
今後の目標
私自身、ゆくゆくはトリマーを引退してスタッフに任せ、ペットフーディストとトリマーの知識を活かした物販一本で店頭に立ちたいと考えています。また、店舗数を増やして物販専属のペットフーディストを増やしたいです。トリマーさんが手を止めて販売するよりも効率的ですし、何よりペットフーディストを職業にしたいですからね。
当店のトリマーさんには、物販の重要性、つまり「トリミングと物販の接客をセットで行う場合とそうでない場合、どう違ってくるか」を必ず伝えています。どのスタッフも犬を幸せにしたいという思いがあるんですが、「その方法がトリミング以外にもあるし、できる」ということに気づいてほしいんです。何よりアドバイスをきっかけに商品を買っていただけたら会話の幅がぐんと広がりますから、トリミングだけの時より信頼関係が深まるので、必ず実感してもらえると思っています。