ペットの食事と仕事 豆知識
薬膳は、中医学にもとづく「気になる体質や症状」をケアするための食事です。
中医学とは、中国に伝統的に伝わる医学で、人や動物が訴える『症状』を重視して『全体的な不具合』を見抜き、正常化をはかろうとする治療方法です。「気を見て森を見ない西洋医学」とは対照的な、「森を見る医学」とされています。
得意なのは、慢性症状の治療や、予防医学的なこと。苦手なのは、手術が必要な病気や、感染症などの治療だといわれています。
(※中国伝統医学をもとに、日本をはじめ東アジアの各国独自で発展していった医学をまとめて「東洋医学」といいます。)
中医学に限らず、多くの伝統医学と西洋医学は、このようにどっちも一長一短なので、1つだけでは不十分。だから、両方採用して、いいところどりをするのがベストです。人の医療だけでなく獣医療でも、そのような考えを取り入れている病院は多数あります。
薬膳の知識をペットの仕事で生かす3つの方法
1. ペット向けの食事アドバイス・カウンセリング
犬の食事も「ペット栄養学」をベースにしたペットフードに、「中医学(薬膳)」の視点から選んだ食材をトッピングするなど、2つの考え方を柔軟にとりいれた食事提案ができるとベストです。
犬猫オーナー(飼い主)の悩みに応じて、対象犬猫の体質や体調に合った食材やそれが含まれるフードやトッピングなどの使用を提案できます。例えば、季節の変化に合わせた食事や、消化不良・冷え対策などに配慮したメニューのアドバイスが可能です。
2. オリジナルペットフード・おやつのレシピ考案
薬膳の考えを取り入れたオリジナルの手作りフードやおやつを考案し販売するのも一つの方法です。例えば、「秋冬の冷え対策に体を温める食材を使ったおやつ」や「シニア犬・猫向けのめぐり改善トッピング」など、健康をサポートする商品を作ることができます。
3. SNSなどで情報発信、セミナー活動
ペット薬膳に関する情報をInstagramなどのSNSや、オンライン・対面講座を通じて発信し、飼い主さまに正しい知識を伝えることで、信頼を築きつつビジネスにつなげることができます。特に、簡単に取り入れられる食材やレシピの紹介は、多くの飼い主さんに役立ちます。
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